信託保全とは?

FX会社が経営破綻!

万が一、自分が取引しているFX会社が経営破綻ししてしまったらどうなるでしょうか?

2007年、エフエックス札幌が預かった資産を適正に管理するために定めた「金融商品取引法」に違反し、巨額の損失を発生させたとして、業務停止命令を受け破産しました。
最終的な債権者配当は、わずか5%となり多くの投資家が被害を受けました。

この経営破綻を受け、金融庁が実施した「登録している全業者に対する緊急調査」では、顧客との取引を受けて外国のFX会社と行う「カバー取引」の際、自社資産と顧客資産を同一口座で管理していた業者が41%もあったそうです。

投資家から預かった運用資金と会社の運用資金がごちゃまぜになっている状態です。
同一管理は違法ではなかったようですが、金融庁では「区分管理の不徹底は業者が破綻した場合、投資者に損害が発生する可能性がある」と注意を呼びかけていました。
しかし、ふたを開けてみると自ら登録を認めた業者でさえ監督が行き届いていなかったことになります。

信託保全の目的は、「FX会社の自社資金」と「利用者がFX会社に預けた資金」を別に管理することです。仕組みは、投資家の資産は契約先の信託銀行に預けられ、FX業者の固有資産とは区分して、信託財産として管理されます。

信託銀行に預けた資産(証拠金)は、FX会社が倒産した場合でも、債権者が強制執行や仮差押等を行うことはできません。信託保全によって投資家がFX業者に預けた資金の安全性が向上します。

この信託保全によって、もしFX会社が経営破綻しても、預けたお金は倒産した業者や他の債権者に渡ることなく、信託管理人(弁護士など)を通じて投資家に返還されるということになります。